耐震のためのリノベーションは前知識が必要になります
リノベーションは和室から洋室に変更したり、照明を全室LEDに変更したり、オール電化にしてバストイレキッチンの設備をオーダーにしたりするといった目に見える変更部分が重視されますが、耐震の場合には筋交いや土台、柱、壁のバランスと強度といった具合に建物の構造の内部をチェックして、強度を強くしたり、土台を固めにしたり、筋交いを増加するなどといった作業が必要になります。
家自体の構造だけでなく柱や床下が腐っていないか、地盤が傾いたいないかどうかなどといった土地の形状や基礎の部分にも目を向けなければならず、外観に変化がないリノベーションの場合には何の用途で費用を捻出しているのかが目にみえないため不安になるものです。
現在は赤外線などで柱の状態やコンクリートの劣化などをチェックすることができるようになっていますし、リノベーションの証拠資料も提出してもらうことができます。耐震のために必要な措置を取ることは生命や健康のために必須ですから、きちんと検証してもらう必要があります。もちろん補強や補修、新設といった工事が必要になりますので、実績のある工務店に依頼するのがおすすめです。自己所有の戸建でも分譲のマンションでも5年に一度は部分的に、10年に一度は全体的に耐震チェックをしておくことでひどい傷みや劣化をさけることができます。